成功哲学との対話⑨ 〜ホメオスタシスのお話〜


こんにちは、Kです。

「成功哲学を科学する」

との対話第9弾をお送りします。


やー、今回含めてようやくあと2つ。

今日は割とさっくり終わるはずですので、
のんびり対話していきましょう。

今回は「閉じこもる人々」の段落ですね。

それではいきましょう。



【閉じこもる人々】


うん、今日の内容はかなりシンプルです。


「君たち、古い殻をいい加減破ったら」


という言葉がありますが、もうこんだけです。


まあいろんな解釈はできるので
箇条書きで列挙してみますけど


・ 起業家としての成功に固執するな
・ 自分の世界が正しいと思うな
・ 弁証法を起こせ
・ プロセスを止めるな
・ ステージを上げ続けろ
・ 勉強し続けろ
・ 相対主義に陥るな



などなどがあるでしょうか。

この辺の内容はWakeUpとかStayGoldの内容も
含んでるのでこういう解釈になっていますが、

いずれにせよ大事なのは、山を登り続けることであり、
「にんじん」を追いかけ続ける意思を持つことです。

それが人間としての自然な在り方なんですね。


そして、その自然な流れ(大きな流れ)を止めることや、
今の場所に固執することは、それこそ「美しくない」と
木坂さんは考えているんだと思います。


目覚めた場所を把握するのは、1歩を踏み出すためだ。


ってのがWakeUpの冒頭のお話でしたよね。


人間は変化し続ける生き物であるべきなんですね。


あ、そうそう。


これはまったく別の話題になるんですが、
人間は変化し続けるのが自然だと言いましたが、
それと同時に変化を拒否し続ける生き物であることも
合わせてお伝えしておきたいと思います。

それは、知らないところに行くのが怖いとか、
同じ手法を「カチッ・サー」と繰り返すとか以前に、
そういうシステムが組み込まれているという意味で、


人間は本質的にその場に居続けたい生き物である


のです。


例えばですが、私たちは一度覚えた動作はなかなか忘れません。

自転車とか、スキーとか、武道とか。

数年やらなくても数回で感覚を取り戻します。

それは脳が覚えた動きに特化(その場に居続けようと)するからです。


そして特化するということは、
「他の動きができなく(しにくく)なる」
ということでもあります。


遅刻癖がついた人はなかなか治りません。

時間通りに行かないことに特化するからです。


武術とかで変な型がついたら致命的です。

正しくない型に脳が特化することで、
正しい型を覚えられなくなるからです。


感情が高ぶっているときなどは
人は特定の行動を取りやすくなります。

ヒステリーを起こしたり、他者を攻撃したり、
ものに当たったり、ひたすら落ち込んだり。

特にこの場合は理性が働きにくいですから
よりパターンにはまった行動をしやすくなります。


また、小さい子の方が大人よりも物覚えが良いことも、
この辺に起因しています。

大人の脳は既に他のものに特化しているため、
別のやり方を身につけるのに莫大なエネルギーを
必要とするからです。


・・・とまあこんな感じで、

脳は一度覚えたことを忘れない代わりに、

別のことを覚えにくく(やりにくく)なる

という性質があるみたいなんですね。


まあそのおかげで私たちは無意識に体を動かしたり、
他のことを考えながら車を運転するなどの
教習所に通っている初心者たちから見たら神業と言える
パフォーマンスを発揮することができるわけですが、

しかしその分、新しい動きやセオリー、ルールなどに
適応しにくくなるという枷を抱えることになります。

新しいものや変化を嫌うようになるわけです。


そして当然、これと同じことが
ビジネスなどの場においても起こるんです。


「一度成功したことを何度もやり続ける」


という形で。


それこそ、もうバナナは出ないってわかっているのに
ボタンを押し続けることに固執してしまうわけです。

「おかしい。今まではこれでうまくいったのに・・・」

と。

今の日本企業見てみてください。

まさにこの状態そのもので笑えなくなります。


でもその原因は企業がバカだからというわけではなく、
人間の脳が特定の行動に特化し、変化を望まなくなる、
という性質から来ているとも考えられるんですね。

まあバカの可能性も否定できないですが


この、

・ 一度覚えたことを忘れない
・ 他のことを覚えにくくなる
・ 同じことを何度も繰り返す


こういった人間の性質は、

「自分の確保した場所が安全だから動きたくない」

という変化を嫌う性質の延長上にあるわけです。


さて。


ここらで簡単にまとめますけど、人間は

・ プロセスであり常に変化し続ける性質
・ 変化を嫌い、元に戻そうとする性質


この相反するシステムを抱えた、
ある種矛盾した存在であると言えるわけです。


で、基本的に後者の方が強力です。

だからこそ、ステージを上げ続けることはしんどいんですね。

「今のままでいいじゃない」

っていう本能レベルのささやきが常にあるからです。


しかも、普通の人はそんなこと意識すらしないですから、
変わらない日々を漫然と送ってしまうことになるわけで。

で、そんな生活にさらに特化していくわけです。

もうそうなったらデフレスパイラル。

不満などがあってもそれが当たり前になり、

「まあそういうもんだろ」

と諦めることになってしまう。


でも、それじゃダメなんですよ、というのが
木坂さんのメッセージなんだろうなと。

それが、

「君たち、古い殻をいい加減破ったら」

という言葉の意味なんだろうなと思うんです。


この辺の話はWakeUpに出たなら
かなりドンピシャの話ですよね。

この「殻に閉じこもる人」というのは
まさに抽象的な世界で生きている人のこと、
そのものですから。


そういう意味で、自分の殻を破り、現実との弁証法を起こすことは、
自分の中の変化を嫌うシステムとの戦いでもあり、
「カチッ・サー」からの解放でもあるわけです。

人間の本質稼働率は良くて2:8。

ということは、

「人間の8割はカチッ・サー」

だと言うことですからね。


抗おうとしても

「今のままで良いじゃない」

って止めてきますし。


まあそんな茨の道を進むのが私たちですけど、
いっしょにがんばっていきましょうね!

そんな決意表明をしたところで、今日はこの辺で。

うむ、程よき短さ。

ありがとうございました!






P.S.

感想とか決意表明はこちらにどうぞー。



P.P.S.

あ、そうそう。

会員サイトっぽいもの作ってこっそり載せてたんですが、
何も告知してないのに
既に5人くらいの人が登録してくれました。

さてはあなたマニアですね?笑

もし良かったら登録しておいてください。

無料ですし、解除もワンクリックです。

詳細こちらに書いてあるので、良かったら見てください。

いよいよバーチャル勉強会が現実味を帯びてきましたね。

ワクワクしてきましたねー!

Related post