ドラえもんのリーダー説


こんにちは、Kです。


最近ずっとMSPについて語っていたんですが、
ある人からこんなメールが届きました。



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Kさん

Sです。
お世話になっています。


今回もフォローアップメールを興味深く読ませて
頂きました。

コミュニティが出来るというのはMSPを打ち出した
原因のひとつの結果でしかないとういことですね。

まずはとにかくMSPを打ち出すことに集中する
ということでしょうか。


MSPですが、あまりにも抽象的な概念のため
何かイメージとして頭の中に残せないか私なりに
考えてみました。

Kさんは漫画のワンピースはご存知かどうか分からない
のですが、知らなかったらごめんなさい。

ワンピースに出てくるキャラクターでトラファルガー・ロー
という人がいます。

彼の能力を発揮する時に、まずは『ルーム』という
自分の周囲に領域を作ります。

そして、その領域の中に入った相手だけに影響を与えること
ができる特殊能力を持っているのですが、その『ルーム』が
MSPの感じに似ているなと思いました。(無理やりな感じで
すみません。)

漫画の場合は、ルームの中に入った人は攻撃を受けるので
良くないのですが、キャラクターのローをリーダーに
置き換えた場合で考えてみました。

リーダーがMSPを打ち出すことで『ルーム』ができます。
この『ルーム』を”場”とか”コンテクスト”に置き換えても
いいかも知れませんね。

そしてそのルームを広げる範囲はリーダーのステージに
よって大きさが変わるイメージでしょうか。

そして、そのルームの中に自分も入りたいと思う人が
やってきて、ああこのMSPの中に入ると自分は生き生き
してくるとかそういう感覚になるのではないでしょうか。

もちろんルームの中に入っているので、リーダーの攻撃
を受けるわけです(笑

木坂さんの場合では、ルームはセミナー会場で、木坂さん
が好き勝手しゃべってルームの中いる受講者にいろいろと
影響を与えることができるわけです。

そして、ルームの外に出た時もルームの中で受けた影響が
持続されていく感じでしょうか。(この辺も漫画と同じですね)

以上が、私になり考えたMSPのイメージです。

ワンピースを知らなければ何の話をしているのか分からない
内容になってしまいますが。。。

もしKさんがご存知であれば、このようなイメージは
どうでしょうかという意図でメールさせて頂きました。

それでは引き続きメールを楽しみにしています。


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こんなメールです。


MSPをワンピースの能力に例えてくれたわけですね。


私はこれに関しては
「それもアリだと思う」
という少し曖昧な返事をしたのですが、

しかしながらマンガで概念を説明するのは
とてもおもしろいなと思いましたので
今こうして記事を書いています。


ちなみにローのルームに関しては


・自分で場を作っている
・その場に入りたくて入ってるわけじゃない
・攻撃するわけじゃない



という当たり前の部分が違ってくるので
個人的にはあまりしっくり来てないのですが、

(場は作るものではなくできるものであり、
相手が望んで入るものであるということ、
リーダーが影響を与えるのではなく相手自身が
必要だと思うものを選び取るものだと思うので)

しかしながら、


・好きに切ったり貼ったりできるという
 独自のルール(コンテクスト)がその場に
 おいて適応されること
・ステージの高さにコミュニティの質
 (大きさではない)が比例すること
・リーダーの一挙一動が影響を持つ


という部分においてはまさにその通りで、
なるほどな、と考えさせられました。


完全にそれで説明できるわけではないですが、
抽象的でわかりにくいMSPの理解の一助としては
なかなか秀逸かもしれないですね。

語句を詳しく説明するより、
そういった能力やらキャラクターで
説明するのもアリかもしれない。

そう思うことができました。

Sさん、ありがとうございました。


で、ですね。


このメールを頂いてからMSPとか
コミュニティなどの木坂概念をマンガで説明
できないかといろいろ考えてたんですが

ふと、2つほどのマンガが
「なかなかいいかもしんない」
と思いましたので紹介したいと思います。



1つめは

「ドラえもん」

です。


まー知らない人はいないですよね。

秘密道具のネコ型ロボットです。

声優変わってからは見てないですが、
小さい頃はアニメに、大きくなってからも
劇場版に大変お世話になりました。

日本人ならほとんどの人は見ている
ものですよねー。


で、このドラえもんから何を学べるのか。
ってことなんですけど、
個人的にはこれだと思います。


リーダー像


です。


私たちはリーダーになりましょう
ってことを木坂さんも新田さんも和佐さんも
言っている、そのリーダーです。

コミュニティのリーダーという意味でも、
成功者になる秘訣と言う意味でも
ドラえもんは有効に使えると思います。


なのでここで質問してみますけど、
ドラえもんの登場人物の中で
リーダーにあたる人は誰だと思いますか?


考えてみてください。




・・

・・・


はい。


まず。


のび太やジャイアンではないです。


もちろん劇場版でもないですよ。


その理由はStayGoldのスライドからわかります。


• セールスの3大原則
1. 主人公はあなた(=相手の女性)であると伝える
2. 主人公にはスポットライトが必要である
3. 主人公を引き立てる名脇役や小道具が必要である



このスライドです。


わかります?


ここでピンと来る人は個人的には
よく対話できているなと思いますが、
一応少しばかり説明しておきます。


ここで大切なのは、

「リーダーは主人公ではない」

ということです。


もう一度いいます。


木坂さんのリーダー像を考える際に
大切なのは、リーダーは主人公ではない
ということです。


それはこのスライドを見ればわかりますよね。


・主人公はあなたであると伝える


思いっきり書いてますよね。


リーダーは自分が運営するコミュニティの
メンバーを主人公にせねばならない。

リーダーは言うならばスタッフであり、
脇役であり、やられ役でもある。

主人公たちを成長させ、
自らの物語を正しく歩ませるために
リーダーは存在しているんです。


その点から考えると、まずのび太は
絶対にリーダーではありませんよね。

のび太は物語の主人公です。

劇場版ではヒーローです。

リーダーシップは発揮しますが、
リーダーではありません。


じゃあジャイアンはどうか。

少なくとものび太を引き立てるような
名脇役キャラじゃないですよね。

どちらかと言うとライバルや困難にあたる
メインキャラクターだと私は思いますし
劇場版ではのび太同様ヒーローになっています。


これではリーダーとは言えません。


では、最初の質問に戻ってみましょう。


リーダーは誰か。


たぶんもうわかると思います。


そう。


ドラえもん


です。


木坂的な定義で言うならば、
真のリーダーはドラえもんなんですね。


なぜかって言ったら、まず彼は
「のび太の未来を変えにきた」
ネコ型ロボットです。

未来を知り、のび太の行く末を知った上で
のび太が望む理想の未来に連れて行く、
そんな導き手のキャラクターです。


当然、この先の困難も知っています。

確か第1巻だったと思いますけど、
のび太を事故から救っていますよね。

未来を提示し、理想の未来を提示し、
その先に連れて行く手助けをする。


これだけでも充分ですが、
物語中も彼はメインで何かイベントや
ハプニングを引き起こすよりも、

秘密道具を渡すことで
「主人公たちが何かイベントを起こす」
そのキッカケを作っていますよね。

そしてそのキッカケを通して
主人公たちが成長していくわけです。


その在り方はまさに

1. 主人公はあなた(=相手の女性)であると伝える
2. 主人公にはスポットライトが必要である
3. 主人公を引き立てる名脇役や小道具が必要である


このスライドのままではないか、
と私は思うのです。


・・・どうでしょう。

納得できますか?


まあドラえもんはMeが
はっきりしてないので
少し粗も大きいですけどね。

それを補ってあまりある立ち振る舞いと
理想を叶えてくれそうな秘密道具の数々は
学ぶところは多いのではと思います。


さて、そろそろまとめです。


ドラえもんから何が学べるのか。


それは、主人公は誰かってことです。


相手なんですよ。


決して私たちじゃない。


そしてコンテンツやサービスなどは
何のためにあるのかと言えば、

そのコンテンツ(秘密道具)を使って
主人公たちが縦横無尽に活躍していくため

にあるんです。


コミュニティとはそういう場ですし、
MSPとはメンバーが主人公となり、
舞台で踊ってください、というものでしたよね?

「私はあなたの執事でございます」

そう木坂さんは例として話していました。


主人公が困ったとき、素敵な道具で
素敵な理想を叶えてくれる。

そんな主人公を引き立てる名脇役になり、
秘密道具を提供するポジションに
私たちは立たなければなりません。

これがリーダー像としての
あるべき姿だと私は思います。


また、この「秘密道具」という
感覚も非常に大切です。

というのも、どこで語られていたかは
忘れてしまいましたが、

コピーライティングの話で
相手にセールスする3ステップとして

・どうやってこの”魔法”を手に入れたか語る
・この魔法がいかに”あなたにとっても”魔法であるかを語る
・この魔法を手に入れるためにすべきことを伝える



という3つの話がありました。


この3つは本来なら物語の重要性を語る
意味でされていた話だったと思いますが、
(ぜひ対話してほしいですがここでは割愛)
ここで注目してほしいのは


「コンテンツは相手にとって魔法のように
感じるものでなければならない」



ということです。


それこそ、シンデレラのような
劇的な変化をもたらしてくれる魔法。

自分の理想をすべて叶えてくれるような
ドラえもんの秘密道具。

私たちが提供すべきコンテンツは
そういった魔法のようなものである
必要があるんですね。


で、これは言い換えれば

そう感じてもらえるように

ライティングテクニックを磨く必要があるってことですね。


話を戻します。


そして強引にまとめます。


私が思う理想のリーダー像は、

1.今の自分とかけ離れた「べき」を察知してくれる
2.その「べき」を魔法のような手段で達成させてくれる
3.そんな相手にとっての名脇役でなければならない


こういう存在だと思っていて、
それはかなりドラえもん的だよね。


ということです。


ですので、

ドラえもんがのび太に何をしているか

こういう視点で見てみてほしいなと思います。


もちろん、時折暴走しているし、
自分本位に行動したりもしています。

主人公としてリーダーシップを発揮したり
物語をかき回したりもします。

何より自分の理想を明確には打ち出さないので
MSPに訴求力がない上に道具に頼りすぎる、

などの良くない側面もありますが、
それ以上に学ぶ部分もあると思いますので。


そんではまた。

ありがとうございました!





P.S.

もう1個紹介しようかと思ってましたが
記事が長くなりすぎたので
後は企画の方で紹介しようと思います。


そのマンガはコレです。


最低4巻まで読む気があれば
買って損はないかと思います。

注目してほしいのは、
「迅 悠一」
というキャラクターです。


リーダーとしても、MSPとしても、
ドラえもんよりももっと正しく、
かつ黒いという意味で、秀逸です。

何よりおもしろいですしね。

そのうち紹介しますので、
ぜひ4巻まで読んでみてください。

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