成功哲学を科学してみる②


こんにちは、Kです。

「成功哲学を科学する」

との対話の続き、第二弾です。


第一弾はこちら


今回は
「成功哲学ではなぜ成功しないか」
という段落と対話していきたいと思います。

ではいきましょう。



【成功哲学ではなぜ成功しないか】


軽く復習から入りますが、
前回は「美しさ」ってところをメインに対話して、
美しさには3つの種類があることを確認しましたね。

美には3種類あって、

1.主観的な美
2.客観的な美
3.普遍的な美

このうちの1の主観的な美を突き詰めていくと
3の普遍的な美に行き着くということでした。


今回はその続きです。

いきなりそのことが大きく関係した一文が出てきます。


一文目。

「めでたくそういう「本物」の時代の幕開けを迎えるにあたり」

とあります。


勘の良い人はもう私が何を言いたいかはわかると思います(笑)


そう。

「本物」ってのは何でしょうか?

ってことです。


対話ってのはこういう細かい一文や一単語を逃さず
リーディングしていくことでも行うことができます。

一単語を深く理解できると、
別の文の印象も大きく変わりますからね。

対話レベル2とか3にまでいけます。

なので、ぜひ対話される際にはそういう細かい
単語にも注意していってほしいと思います。


ともかく、「本物」です。


まあこれについては今までの復習みたいな
ものなんでさっくりいきますが、

「本物」とは

「普遍的な美を体現している人」

を指していることがわかると思います。


要は、前回出てきた4つの分類、

1.美しいと思っていたら、本当に美しかった人
2.美しくないと思われているけど、実は美しかった人
3.美しいと思われているけど、実は美しくなかった人
4.美しくないと思っていたら、本当に美しくなかった人


のうちの、3の時代が終わり、
1と2(特に1)の時代がやってくる
ということです。


まあこれについてはいいですよね。


次は「成功哲学」という単語についてです。


これについては本文からリーディングしてもいいんですが、
ここではあえて「主観的な美」と「普遍的な美」の関係から
突き詰めていきたいと思います。


前回も確認したことですが、
自分が美しいと思うことを正しく突き詰めていけば
みんな同じところに至るはずだ、
という前提が木坂さんには(恐らく)あります。


このことは一般的な成功者と呼ばれる人たちが
みんな似たようなことを言うことにも通じてきますね。

歴史上の偉人の言葉はどこか似ていますし、
成功哲学本とかも大体同じ内容です。

感謝とか断捨離とか、ありのままとか。

好奇心とかつながりとか、頼れるのは自分だけとか。

大体のパターンに分けられますよね。


そういう点からもわかるように、
主観的な美や善を追求していくと
大抵は同じ場所に行き着きます。

成功哲学ってのは、そんな感性を磨いた先、
主観的な美を追求していった先にある景色を
言葉にしたものだと言えるわけですね。

そういう意味で、成功哲学ってのは正しく、
ある種の真実を語っていると言えるわけです。


ただ、注意点が1つ。


それは「真実」であるという点です。


これは木坂セミナーに参加している方にしか
わからない言葉使いだと思いますが、

木坂さんは

「事実」「真実」「真理」

この3つの言葉を明確に使い分けています。


なのでこの言葉が出てきた場合は注意が必要なんです。


で、この3つの違いについて
すっごい噛み砕いて言いますが、

ラーメンに置き換えるとこんな感じになります。

当たり前ですが、なぜラーメンというツッコミは受け付けません。


ともかく。


ラーメンが存在する、というのは事実です。

そのラーメンがおいしい、というのは真実です。

そのラーメンはこだわり抜かれていて、
一杯一杯にその職人の魂が篭っている

というのは真理です。


要は、客観的で誰も否定できないものが事実。

その人の主観とか感性とかに沿ったものが真実。

好き嫌いに関わらず認めざるを得ない事柄
(=普遍的なもの)のことを真理と言います。


(まあ噛み砕きすぎてるんでちょっと語弊はありますが・・・)


まあいずれにせよ大事なことは、
木坂さんはここで「真実」という単語を
使っているということです。


つまり、主観的なんですよ。

成功哲学って。

その人にとっての真実。


(その人が)成功(できた)哲学。


なんです。


もっと言いましょうか?


「こうすれば俺にとって最高のラーメンができました」


って言ってるだけなんですよ。


このことは、前回の山登りに例えてみると
もっとわかりやすいと思います。


成功哲学ってのは、
「山登りをして見えた景色」
を言葉にしたものです。

いろんな試行錯誤の末、ようやく至ったてっぺん。

それをその人の視点から語っているのが成功哲学です。

その人は(本物なら)真理に至っていますが、
でも語られている内容はやはり主観的です。

その人の経験などのフィルターを通して語られます。


で、ここからが大事なんですが、
そんな主観的な内容を実践する人がいます。

成功哲学を鵜呑みにしてそのままやっている人がいます。

こういう人を山登りに例えるとどうなるか。

ちょっと想像してみてください。


・・・アホっぽい光景が思い浮かぶと思います。


例えば、ですが。

ヘリコプター使って山のてっぺんに行って、

「ああ、これが美・・・!」

とか言ってるようなものを想像してもらえれば。


薄っぺらっ。

って感じですよね笑


でも、成功哲学を学んだ人がどこかふわふわして
うさん臭くなってしまうのは、そういう理由がある
からじゃないかと私は思っています。

自力で至った景色じゃなくて、
人が見た景色をそのまま語っているから。

成功した気になって話しているから。

そりゃあ言葉に重みもないし、成功できるわけもない。


結局ね、
成功哲学がどれだけ真実を語っていようが、
山は自分で登らないと意味ないんですよ。

成功哲学ってのは主観的なんだから。

このラーメン最高!って言ってるだけなんだから。


そう考えると、成功哲学バカ論が簡単に説明できます。


語り手がバカなのは、そんな主観的なものを
あたかも事実や真理であるかのように
(つまり「誰でもこうすれば成功します」的に)語るからです。


読み手がバカなのは、それを事実や真理である、
(つまり「誰にでも当てはまるものである」)
と勘違いして解釈してしまうからです。


それこそグルメリポーターと大衆の関係みたいなものです。

リポーターが「うまい」って言えばみんなその店に行きます。

でもその人にとってうまいかなんて誰にもわかんないですよね?

行ってみてガッカリってよくありますよね?

それと同じ。


成功哲学は真実なんです。

その人にとっての「うまい」なんです。

だからこそ、私たちにとって重要なのは、
そこから事実を抽出するか、
真理を追究するための足がかりにすることです。


それこそ例えばですが、
このリポーターの過去のリポートや好みから、

「コイツと私の味覚はあっていそうだ」

という「事実」を抽出できれば、
その人のリポートは自分にとっても
価値あるものになるとわかると思います。


それこそ例えばですが、
そのリポーターの生き様や食との対話から
あなたの人生観やビジネスなどに通じるものを感じれば、

そのリポーターはあなたに近い位置や視点から
真理を語っているのかもしれません。


いずれにせよ、何も考えずに
「うまいらしいぜ!行ってみよう!」
とか言ってるようでは意味はない、ということです。


成功哲学を理解し、自分に生かすためには、
それが主観的なものであることを理解した上で抽象化、
あるいは自分に置き換えて具体化する。

そんな一手間二手間が必要なんですね。


でも、それは実はすごく難しい。


そういう意味で、
「哲学書を読むより難しい」
のです。

哲学書ってのは事実や真理などを
明確に区別して語ってくれますからね。

言葉自体は難しいし
開いた瞬間に読む気は失せてしまいますが、

解釈がムダに広くなったりはしないという意味では、
難しくないのかもしれません。


それに対して、成功哲学は誰にでも読めます。

とりあえず最後まで読めます。

だから、誰でも理解した気になれるんです。

でもそれは、
山のてっぺんに登った気になっているだけで、
本当の理解に至れているわけではありません。

でも、それに誰も気づけないんです。

てっぺんに登った気でいるから。

リポーターのリポートを聞いて
「これは絶対うまい!」
と思い込んでいるから。

だから、そのことに注意して読まないと
大惨事になると木坂さんは言っているんだと
思います。

たぶむ。

うまいかどうかは自分で体験しなければ。


・・・そんな感じでまとめてきたところで、クイズです。


最後の一文。

「それによって、やればやるほど伝言ゲームのように「真実」から
遠ざかるので、延々と成功を哲学し自己を啓発する本やセミナーに
お金を注ぎ込み続けないといけなくなるのですね。」


とありますけど、
ここでの「真実」とは“誰にとって”の真実でしょうか?


それがわかればもう大丈夫だと思います。


それではまた。





P.S.

意見や感想、対話の結果を聞かせてください。

対話はアウトプットしてナンボですんで、
良かったら意見交流しましょー。

・・・というか、私が見たいだけなんですけどね笑

送ってくれた方には、感謝の気持ちを込めて、
いくつか特典でも用意しようと思います。

送り先はこちら。

ではでは。


P.P.S.

続き書きました。

続きはこちらです。

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